ちよっとお茶しませんか? 〜気ままなコラム♪〜
3時間闘病記
仕事が早めに終わりたまには私が夕食の準備でも・・と思ったあたりから尋常ではなかったのかもしれない・・・
母親に夕食は何にするかと聞くと、準備はできているのであとはスープを作るだけ、というので鍋を火にかけた。
先祖はのび太なのかもしれない。
私はすっかりせっかちでせわしである。
お湯がわくまでじっと待つことができない。
それで何をするかというと、8の字のオチョー体操。
ウエストをしっかりつくろうと8を描いているうちにお湯もわき、無事ふかひれスープができた。(料理とはいえない・・・)
と、そのとき腰のななめ後ろから重〜いものをつよくあてられているような痛みがくる。
8の字体操のせい?・・・いや違う。もっと体の内側で事件はおきている。
立っていられないほどの痛みにその場にしゃがみさらに横になりあぶら汗と格闘。
激痛のあまり声をだすこともできない。
胆石を経験している母親は自分の経験から痛み止めを探してくれる。
ところが「あらぁ、これ何年前の薬かしら?もう、捨てたほうがいいわね・・」
と何やら薬箱の整理を始めてしまった。父親は腰が痛いならこれがいいと、タイガーバームとシップをもってくる。
この両親がありがたくもおかしくて、絶対ネタになる、と痛みの中で考えていた。
で、やっとの思いで私、肝心な一言「病院に連れて行って・・」
すでに7時近くなっているので獨協医科大学病院か、と思ったが、絶対あそこは待たされる、そのうちに絶対気絶してしまう・・なので、近所の内科医に駆け込んだ。
おだやかな先生にどうしたんですか、と聞かれても痛いとしか言えない。
見栄っ張りな私は人の前ではあまりだらしないかっこうはしないのだが、今回ばかりは先生のデスクにひじをつき、なんともえらそうな姿勢。
とりあえず尿検査と血液検査をしてもらうが、尿を見た途端「炎症をおこしていますね」。
えっ、腎臓?
結石がありますか?と聞かれてはたと思いついたのが、そういえば以前健康診断で卵くらいの大きさの石がありますね、と言われたこと。
とりあえず、痛み止めの薬を処方してもらい、家にもどるとはってベットにたおれこむ。痛みの中で考えたことは山のようにあった
急性腎不全!!障害年金の仕事をしていると、今までの相談された方のことを思い出してしまう。ああ、そういえば、あの方も・・・などと。人工透析になったら障害年金を自分で請求するのか?とりあえず納付要件は満たしている。
ひょっとして盲腸?盲腸は右のおなかにあるらしいが、極度のへそまがりの私は左の腰の裏側についているのかもしれない。そうなると、入院だが、パジャマをどうするか?今は娘の中学の赤ジャージをきている。「中3菱田」と大きく書いてあるジャージだが、絶対病院で笑われる・・。この時間にパジャマを売っているお店をいくつか頭の中で思い浮かべる。
仕事!!実は明日も銀行での相談会の仕事をいただいている。このまま痛みが取れない場合、替わってくださる方をさがさなければならない。でも、結石ならあと数時間でけろっと治るはず。あと2時間待って治らなければ電話しよう・・・そんな思いがぐるぐる頭の中を回り続けたが、気が付くと本当にさっきの痛みはなんだったのか?というほど普通に戻っていた。
とりあえず、自分の障害年金の請求をする必要もなくなり、パジャマを買いに走ることもなくなり、他の社労士の先生に連絡をする必要もなくなりほっとしてそのまま眠りにつくことができた。
痛み止めの作用恐るべし。で、今回つくづく思ったことは、危機管理。
たまたま自宅でおきたが、もし、ひとりでいるときだったら、電話で助けを呼ぶこともできない状態だった。仕事関係の引き継ぎや連絡先をつねにわかるようにしておかないと、あちこちにすごい迷惑をかけることになる。それにパジャマ・・・。元気になったので今日はパジャマを買いに行く。