ちよっとお茶しませんか? 〜気ままなコラム♪〜
織姫神社
足利市での仕事帰りのこと。
トンボもたくさん飛んでいて秋だなぁ、と思ってしまったところから始まった。
ほんの4,5年前に足利の織姫神社に夕方お参りし、境内から見る渡良瀬川が夕日にキラキラ光って何とも美しかったのを思い出してしまった。
そうだ!織姫神社に行こう!
ただ、織姫神社は長い階段を登った先にある。結構大変だったことは覚えているが、困難ではなかった・・はずだ。
夏の暑さが奇跡的に去っていたこともあり、スポーツの秋という気持ちになっていた。
階段くらいどうってことない、という思いを抱いてしまった。
考えずに動いてしまうのが私の悪いクセ。
石段の下にここから227段先に神様がいらっしゃいます、という張り紙はあったものの227段については深く考えなかった。
月に一度、宇都宮二荒山神社にお参りしているがそこの階段は95段ある。若干息切れはするもののまだまだ大丈夫!
その2倍ちょっとであれば問題ないと思ってしまった。
よくしたもので織姫神社の階段は曲がりくねっていて頂上が見えない。少し上ると曲がって、また少し上る。
そんな繰り返しで先が見えない頂上を目指したが、私は自分の歳を忘れていた。体重を忘れていた。
かなり初期の段階からゼイゼイと恥ずかしいほどの声が漏れる。たった一段登るのを足が嫌がっている。
からだをだましだましやっと頂上へ着き無事お参り。無事?
織姫神社は縁結びの神様。えーっ!こんな思いをして何を願いに来たんだ?
相変わらず渡良瀬川はきれいだったが、感傷に浸っている余裕はない。
足が変だ。
膝が笑うというが、それともちょっと違う。
一足踏み出すごとに後ろから膝カックンをしかけられている。膝がぴょこたんぴょこたんとしゃっくりをしているようだ。
ひたすら一歩一歩手すりにつかまりながら慎重に下りていく。時々足がぴょこっと意思に反して動くので気が抜けない。
怖かった。のぼりよりも数倍怖かった。
下界に到着したが目の前の青信号を余裕をみて一度見送る。
絶対に途中で駆け出すことなどできないので。
翌日の夜になると、太ももとすねとふくらはぎが3拍子揃って痛み出した。(筋肉痛もゆっくりやってくるようになってしまった)
まいったなぁ。
でも、のど元過ぎれば・・・また行く・・と思う。
達成感だけ覚えていて、困難についてはきっと記憶から抜け落ちている・・と思う。