ちよっとお茶しませんか? 〜気ままなコラム♪〜
蝉
以前、「世にも奇妙な物語」(だったと思
う)で、現世の行いによって、来世の生まれ変わりの入れ物が違う。つまり現世に善行を積んでいれば、また人間として生まれ変わることもできるが、善行のポイントが少ない場合、動物や昆虫にしかなれない、しかもその中にもランクがあって・・・という話があった。中で、「セミはいいよ。地上に出た時の解放感といったら最高だよ。」というくだりがあり、解き放たれたセミが空高く飛んでいく様が想像でき、確かに気持ちよさそうで、私も来世はセミになろうと思っている。
セミについては、長いこと土の中で生活し地上に出てから1週間で死んでしまう、はかない生き物という漠然とした知識しかない。
時はまさに夏休み。
ちょっと調べてみたところ、地中での生活は3年から17年に及び、地上にでて成虫となって1か月くらい生きられる、ということである。
17年という地中での時間を思うと、たった1か月しか味わえない自由のなんと短いことか・・・。その昔、虫取り網を手にセミ取りに夢中になっていたことを深く反省する次第である。
そんな折、我が家のブロック塀にセミの抜け殻を発見。
樹木など周りにたくさんあるのに、よりによって地上での第一歩がブロック塀とは・・・かわいそうすぎる。
ここのところ連日、アブラゼミとミンミンゼミのジージー、ミーンミンミンという大合唱に朝夕はヒグラシのカナカナカナカナ・・・が加わり、夏らしさ全開である。
昨年までは、セミの鳴き声が暑さを増幅しているように感じたものだが、今年は、精一杯がんばれよ、と声援をおくっている私・・・ちょっと満足している。