ちよっとお茶しませんか? 〜気ままなコラム♪〜
傘
友人から素敵な傘をいただいた。
傘は、過去いったい何本忘れてきてしまったことか・・・
電車で手すりに傘をかけて本なんかを読んでいると、降車駅のアナウンスにあわてて飛び出し、あぁあ・・・ということが何回もあった。
まったく学習していない。
原因を究明したところ、傘への愛着がなさすぎるからという結論に達した。
目の前で発車してしまった電車なら、駅の方に連絡して取り戻す方法などいくらでもあるのに、それさえもしないでいた。
確かにどうせまた忘れてしまうのだから、という理由でそこそこ合格の色や柄で手をうっていたり、ビニール傘で間に合わせたりであった。
で、ある日(7,8年前になるが)一大決心をして、絶対に失くせないくらい高価で非常に気に入った傘を購入した。
と、なると、今度はコンビニや銀行などの傘立に置いておく少しの時間も心配で落ち着かない。
そこでそうした外出には、またビニール傘を使ったりしていて・・・いったい何をしているのか?
そんなこんなで宝物となってしまった傘は本来の傘としての出番が少ないまま私の自己満足のためだけにあった。
ところが、ほんの数年後。
その日は朝の雨が帰りにはすっかり上がり、傘様も落ち着いて私の手の中にあった。
自転車にのり、ハンドルに傘をかけて漕ぎ出したとたん、突然キーッという悲鳴とともに自転車は前輪だけで立ち上がり、雑技団もかくやという状態。
持ち前の(?)運動神経で転倒だけはまぬがれたが、いったい何が起きたのか???
・・・傘が車輪の中にささっていました。
かさ、かさ・・とあわてて宝物を広げてみると、てっぺんにおおきなカギ裂きが・・・あ〜っ!!!だから今度はちゃんと傘らしく大切に使わせていただきます。