ちよっとお茶しませんか? 〜気ままなコラム♪〜
その1
シリーズ:想定外のゴールデンウィーク
10 連休も後半に入り、淋しいような残念なような気持ちになっていた。燃えるゴミの日なので家中のゴミ箱から集めたものを持って勝手口から出ようとしたところまでは覚えている。あまりの痛さに声も出ないで私は転がっていた。何とかからだを起こそうとするが立てない。左足から広範囲で血が出ている。そのせいかと暫くじっとしていたが事態は変わらない。挫いちゃった … ?
幸い?左足なのでオートマならば病院まで何とか行ける!いや、目の前たった2メートル先のフィットまで行けなかった。タクシーで病院へ。なんだかあっちこっちで色々な検査をして即入院。左足首 3 箇所、中そっ骨 3 箇所折れていた … 手術は休み明け一番で。えっ、事が大きくなっている。困った困った …
この元気印の私にこんな日がくるなんて冗談にも思っていなかった。さて、病室に入るまで出来る事をしなくては…焦っていたので電話の相手を間違えてしまったりしながらそれでも最低限のことをし、あとは連休明けに又あちこち迷惑かけてしまうのだと足の痛みより心が傷む。関係者の方、本当にごめんなさい。
この時点で入院生活に必要なものが思いつかない。歯ブラシ、箸、パジャマ、着替え、そうだ本!前から入院したら本の読み放題!と思っていたんだっけ!
翌日、鏡もくしもない事に気づく。凄い状態の自分に洗面所の鏡で遭遇!だれっ?オイ、女ならもうちょっと何とかなりませんか?即、鏡、くし、化粧水を追加。
ボツボツお見舞いに行きますが病院どこ?のメールが届く。ダメ、絶対見せられない!病院については極秘事項に決定する。だぁれも気にしない、とは思うがこんな時にも自意識過剰の自分にガッカリ。
包帯交換の時、足をガッチリ固定されているためか水疱が半端なくできていた。スイートポテトくらいの大きさの水疱が三つ、黒飴くらいの大きさのは数知れず。あぁ、食に不自由しています。水疱でさえスイーツに見える。甘いもの食べたい!
ところがこの水疱がくせ者でこれがあるため手術は2回に分けて行います、って何?えーっ!
どんどん社会復帰が遠のいていくのを感じる。
私は本当に健康で風邪とインフルエンザ以外は病を知らない。そんな私が障害年金の相談なんかにのって、相談者の体験談をいかにも自分も経験しているかのように錯覚してしていた事を思い知る。退院の日が少し伸びるだけで、こんなに焦るんだ。なのに、ゆっくり治してください、なんて言っていた。正論だけど違うなぁ。私がこんな風に言われたらムカつくかもしれない。
足一本動かせないだけで寝返りさえままならない辛さ。想像できなかった。
車椅子では満足に顔も洗えず片手でピチャピチャと水をかけるような状況。足首のケガなのに顔が洗えないなんて、まるで想像できなかった。
トイレも同じ。退院後、家のトイレは使えるのだろうか、階段は大丈夫だろうか。不安は尽きない。 ( 入院 5 日目 )
でも転んでもタダでは起きません。今後、人の痛みや辛さを社労士の仕事に障害年金の仕事に少しでもプラスにできるような仕事をします。
その2:社労士根性
暇、当たり前だけど。
夜は9時消灯。
疲れていないから眠れない。
そこでついついお節介な性格が騒ぎだす。
圧迫骨折で入院している方がもう仕事は続けられないからやめる。でもこんなじゃあ失業保険もらえないよね。と、話しているのを耳にした。
早速、やめる前に今からでも傷病手当金を申請すること、そうすれば退職後も傷病手当金は受けられること、さらに失業保険には病気やケガで仕事にすぐつけない場合には3年間の延長手続きができること、などを得意げに教えてあげた。
すごく感謝されたが、本当に一般的には社会保険の中身は知られていないという事実も知った。
確かに社労士だから当然と思うが、それまでは傷病手当金や失業保険の延長ができる事さえ知らなかった。
昨年度の社会保険の講習会の時にもっと強く話しておくべきだったかな、という思いが頭をよぎる。
今回の私の場合、事務所の所長やメンバーが私が頼む以前に動いてくれている。私は恵まれている、と実感